8月14日(審査基準日)から,経審の評点計算が変わります。
令和5年1月から,経営事項審査(経審)の
改正が施行されています。
建設機械について対象となるものが
増えたり,エコアクション21の登録が
評価されたり。
多くは1月1日以降の申請から適用されて
いますが,さらに
「審査基準日が8月14日以降となる申請」
から適用されるものが2点、あります。
1.就労履歴蓄積のために必要な措置の
実施状況
2.「総合評定値算出係数」の改正
この2つは関連しています。
1については次回ご説明するとしまして,
まずは2から。
経審の総合評定値(P点。ランク付などに
おいて評価される,一番大事な点数)は
以下の要素から構成されます。
X1:工事種類別年間平均完成工事高
X2:自己資本額及び平均利益額
Y:経営状況
Z:技術職員数及び工事種類別年間平均元請完成工事高
W:その他社会性等
上の5つ,各項目ごとに点数を
積み上げた上で,
P点への影響度を調整するために
係数を用いてウェイトバランスを
取っています。
そんな中,1月から施行の改正や,
上記1.の改正など,W点に
カテゴライズされる項目が
数多く追加されます。
W点の比重が大きくなりすぎるので,
是正のため審査基準日が
令和5年8月14日以降の申請からは
W点のウェイトが下げられることと
なりました。
これが「総合評定値算出係数」の改正です。
これにより,令和5年改正による加点が
何もない(すなわち,従前とまったく
同じ内容)で受審すると,
点数が下がるということになります。
どのように対策するか。
そこで鍵となるのが冒頭の
2点の改正のうちのもう一つ,
1.就労履歴蓄積のために必要な措置の
実施状況
の評価となります。
こちらの改正については次回,
改めてご説明いたします。
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