工事進行基準のメリット

こんにちは。

行政書士の福元@鹿児島です。


建設業経理における収益・費用の

認識基準には「工事完成基準」と

呼ばれるものと「工事進行基準」と

呼ばれるものの2つがあります。


この二つのうち,

以下に示す条件を満たすとき

(=成果の確実性が認められる場合)

は工事進行基準を用います。

・工事収益総額

・工事原価総額

・決算日における工事進捗度


工事進捗度は,原価比例法を

用いて算定することが

多いようです。



建設工事において請負金額の

高いものは工期が長いのが

一般的です。

工事が完成したときをもって

売上計上する工事完成基準

を採った場合,完成が翌年度と

なると当期では計上できず,

年度末での売上金額が極端に

低くなってしまうことがあります。


一方,工事進行基準を採りますと

工事の進捗度合いに応じた売上を

当該年度で計上することができるので,

売上金額の変化を小さくすることが

できます。



市町村の入札参加資格審査では

2年に1度のタイミングで評価

算定されることが多いので,

肝心の評価対象年度で売上が

大きく下がってしまう,という

ことは避けたいものです。


工期が長い工事を請けることが

多い事業所様におかれましては,

税理士さんにも相談の上,

工事進行基準を採用することも

一考の価値があると思います。


Fukumoto 's Ownd

特定行政書士 福元憲史 建設業許可など許認可手続き 経営事項審査(建設業) をはじめとして,行政向け 手続きをサポートします。

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